競馬を始めて1年、馬券の買い方と収支を全部公開する

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競馬を始めたのは、職場の先輩に連れて行かれたのがきっかけだった

「一回行けばわかるから」と先輩に言われて、最初は軽い気持ちで阪神競馬場に行った。競馬は老人の趣味というイメージがあって、30代前半の自分にはあまりピンとこなかった。でも実際に競馬場に行ってみると、思っていたのと全く違う場所だった。

広い芝生のスペースに家族連れが座っていて、子供が走り回っていた。スタンドからは大きなコースが一望できて、馬が走ってくる迫力は想像以上だった。第3コーナーから第4コーナーにかけて馬群が曲がってくる場面で、自然と体が前のめりになっていた。「これは面白いかもしれない」と感じた瞬間だった。

その日の馬券で先輩に教わって買ったのが単勝100円だった。7番の馬が2番人気だから「まあ来るんじゃないか」という根拠の薄い買い方で、実際には4着で外れた。勝てなかったけれど、着順を追いながら自分の馬の位置を確認する緊張感が楽しかった。

馬券の種類と、最初に覚えた使い分け

競馬初心者にとって最初の壁は馬券の種類の多さだった。単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単……と種類がある。先輩に「最初は単勝と複勝だけ買え」と言われた。

単勝は1着になる馬を当てる馬券で、1頭を選ぶだけで良い。一番シンプルで、当たったときのオッズが感じやすい。1番人気の馬でオッズが2倍前後になることが多い。

複勝は3着以内に入る馬を当てる馬券だ。単勝と違って1、2、3着のどれかに入れば当たる。当たりやすい分オッズは低くなるが、「馬を選ぶ練習」としては使いやすかった。複勝で1番人気を繰り返し買い続けると、かなりの確率で的中するが、それだとほとんど儲けが出ない(オッズが1.1〜1.3倍程度になる)ことも学んだ。

馬連は1着と2着になる馬の組み合わせを当てる馬券で、順番は問わない。単勝よりオッズが高くなるが、2頭選ぶ分難しくなる。初めてまとまった金額の払い戻しを受けたのは、馬連を買い始めた3ヶ月目だった。5番と12番という組み合わせで920円の馬券が4,680円になって、「競馬ってこういうものか」と思った。

JRAアプリを使い始めてから変わったこと

競馬場に行ける週末は限られていたので、JRAのアプリ(UMACA Pay・JRAネット投票)を使ってネット投票を始めた。口座を作って入金しておけば、スマートフォンから馬券を購入できる。

アプリを使い始めて変わったのは、出馬表や過去の成績をスマートフォンで確認しやすくなったことだった。各馬の脚質(逃げ・先行・差し・追込)、斤量(馬が背負う重さ)、騎手、前走の着順といった情報が整理されているので、初心者でも馬の特徴を把握しやすくなった。

ただアプリで手軽に買えるようになってから、買う頻度が上がった。競馬場に行くときは「今日は3レース選んで楽しもう」という気持ちだったのが、アプリだと土日の全レースに何となく手を出してしまう誘惑が増した。「一応買っておこうかな」という感覚での購入が増えて、小さな損失が積み重なっていった。

年間収支を全部公開する

1年間の収支を記録していた。Excelに日付・レース・馬番・馬券種類・金額・払い戻しを全て入力し続けた。

年間の投入金額:174,000円

年間の払い戻し額:95,200円

年間収支:-78,800円

月平均では6,567円の損失になる計算だ。1年間で約8万円のマイナス。これが現実の数字だった。

月別に見ると、良かった月でプラス3,200円、悪かった月でマイナス18,400円という幅があった。プラスの月は少なく、勝ったときの額より負けたときの額が大きかった。「少ない勝ちを何度積み重ねても、大きな負けで消える」という構造が収支に表れていた。

馬券種類別の収支では、単勝・複勝の合計はほぼトントン(-2,100円程度)、馬連で-12,400円、3連複・3連単で-64,300円だった。オッズの高い馬券を追いかけるほど損失が大きかった。

競馬場の楽しみ方——馬券を超えたもの

年間-8万円という収支だが、競馬をやめようという気持ちはない。理由は馬券以外の楽しみが意外に多かったからだ。

パドックで馬を見るのが好きになった。レース前に馬が周回する場所で、各馬の体の張り・歩様・気性の落ち着き具合などを実際に目で見られる。馬が「良い状態かどうか」を自分なりに読めるようになってくると、パドック観察が馬券選びの楽しさになってくる。

競馬場自体のコンテンツも充実している。阪神競馬場は芝生広場で子供が遊べて、グルメコーナーも揃っている。馬券を買わずに入場料だけ払って(200円)雰囲気を楽しむ人もいる。レースを見るだけなら普通に楽しいイベントだと思う。

もう一つ面白いと感じるのは、情報収集と予想の試行錯誤だ。「この馬は左回りが得意」「雨で馬場が重くなると強い」「この騎手は逃げ馬に乗せると成績が上がる」という情報を積み重ねていって、予想を作っていくプロセスがクイズを解くような知的な楽しさがある。当たらなくても「なぜ外れたか」を考えると次の予想に活かせる。

1年やってみての正直な評価

競馬は年間-8万円という現実がある。「競馬で稼ぐ」ことを目的にするのは難しいと実感した。JRAの控除率は25%程度で、長く続ければ統計的にはその分損していくことになる。プロの馬券師が存在するのは事実だが、それは例外中の例外で、趣味としてやっている自分のような人間が勝ち続けることは現実的ではない。

ただ「年間8万円で競馬という趣味を楽しめた」という見方もできる。月6,500円でサッカー観戦やゴルフを楽しんでいる人と比べると、そこまで高い趣味ではない。問題は「いつの間にかお金をかけすぎていた」という状況で、これは防げたはずだと思う。

2年目は月の予算を5,000円に設定して、それ以上は絶対に使わないルールにした。「競馬を趣味として楽しむ費用」として割り切るなら、その範囲で続けようと決めている。

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